川越市江川流域都市排水路2019/11/26現地視察

今日の現地視察成果
【川越、ふじみ野市境、江川都市排水路周辺】

●江川排水樋門を閉じればそりゃあ内水被害になるわ

●排水樋門の操作ルールが新河岸川外水位のみ、内水がたかい場合解放して排水すべきじゃね?

●排水樋門を江川都市排水路流末から調節池に繋ぎ排水樋門を新河岸川堤防高さまで設置、現況水門閉鎖とともに解放。河川用寺尾調節池の容量を下水道分増量しておくとともに調節地残水排水ポンプを新河岸川余裕あるときはフル回転しとけば、江川排水樋門大型ポンプ設置は必要ないんじゃね?

●現在調節池内は湿地帯、ところどころ水面がみえており、排水口からちょろちょろ流出していることから、地下水位が高く、調節池の掘削によるボリューム確保は困難。しかも池底には汚水排水管が数本潜っているとのこと。

 調節池内側法面1:2の部分を削りとるなり方法はいかようにも考えられる。

★この施策は河川と下水道の共用調節池となり、縦割り行政に一穴をあけるものとなるため、お堅いあたまの行政にしては非常にハードルが高いはず。しかし市民にとっては内外水氾濫は同じ

●調節池堤防設置前は湿地帯に自然排水されて居たもの、この調節池は明らかに新河岸川下流を救う為、寺尾地区の内水氾濫を助長してしもた

●2年前この内水域に避難情報が発令されなかったのを内水氾濫であることを理由にしているが、調節池も土堤で囲まれている以上、河川と同様、調節池内の水位による避難情報の発令は必須。まして新河岸川のみならず、荒川・入間川の氾濫想定区域内である。

●今年の台風19号では、江川排水樋門は住民要請により解放のままだったそうで、内水浸水家屋数も約半減。しかし、その排出された分が下流への負担増となっていたことに間違いはない

※一昨日の講話でも述べましたが、内水氾濫のみの避難計画ではなく、続く新河岸川、荒川・入間川の破堤氾濫が起きることを前提に防災計画をたてるべきで、ハード対策は市、県に減災施策を要望する事項

※2年前の内水被害検証委員会では、江川都市排水路末に大規模排水機場を段階的に設置する、などとしているが、30年前のザックリ建設費、ポンプ毎秒1トンあたり1億円、ここで10トンとして、今どき倍で20億。しかも調節池で河川洪水流量を引き込んでおきながら、その直下流で下水道が河川へ強制排水をかける、などという愚行は避けて頂きたいものだ。

※検証委員会では流域の市街化が挙げられているが、新河岸川は総合治水河川に続いて特定都市河川浸水被害対策法に特定されているはず。開発による流域流出量は法により抑制されて居なければならない。全国17河川のひとつ、神田川、鶴見川など。この法の元になる国交省都市型水害対策検討委員会の事務局をした。これは道路開発面積に対する流出量増に対しても調整池が必要となる。