★都市型水害対策共同溝

 河川、下水道は降雨要因によりその水害形態が異なります。現在は河川、下水道においては、洪水調節施設、雨水貯留施設が各々の計画降雨に対して建設されています。河川、下水道の様々な降雨要因、降雨の時空間分布により異なる必要調節量を共用できる調節池を共同溝を設置すれば、柔軟に水害の減災に役立つことは間違いありません。

 稠密な都市空間において残された公共空間として公道、河川管理用通路化の共同溝として、河川、下水道のみならず、下水道の合流改善、無電柱化、都市整備などを兼ねての工事とすることで、コストパフォーマンスの優れた減災施設として位置づけられると考えます。



  降雨要因(台風・集中豪雨)による降雨の時空間分布は明らかに異なります。中小河川、下水道の計画はどっちともつかづの合理式で解析されます。それゆえに、降雨要因によりが水道が満杯となり内水氾濫を起こす場合(集中豪雨)、下水道が順調に排水され広域の雨水が集まり河川で氾濫する場合に分かれます。

 その両方の降雨に柔軟に対応し、共同溝型貯留槽を双方で融通しあうのが、本考案の主眼です。

    国土交通省の進める「100mm/h安心プラン(集中豪雨対策)」や、総合治水対策、特定都市河川浸水被害対策法(河川・下水道の連携)に反映されることを望みます。