「浸りDAS」プロジェクト

 地域水害危険区域表示システム「浸りDAS」の原点は如何に簡易に水害危険区域を表示できるか、を追及しており、内水氾濫浸水想定区域を解析する予算のない市区町村でも実装、管理運用、データ更新が出来るよう、より安価で容易に市民の防災・減災に役立てることを目的としております。難解で様々な仮定を含む水理現象を省いた手法を考案しました。発想は2005年公表した論文「降雨分布を用いた中小河川及び内水危険個所の即時評定方法の検討」であり、如何に簡易に高速演算システムも要することなく費用も最低限にしようとしたものです。この考え方に更に水害危険区域の想定浸水深まで表示できるものとしております。

 

 地域水害危険区域表示手法【浸りDAS】につきましては、利益企業の独占排他、実装費用を最低限に抑制する為、特許権申請(2019.5.13)をしております。当方、特定非営利活動法人につき利益は求めません。ご興味あればお気軽にご相談ください。

 

 都市水害は、下水道等内水氾濫と中小河川の洪水氾濫が輻輳し互いに影響し、その発生形態は様々な降雨要因による時空間分布によります。

 また中小河川の計画規模は30~50年超過確率に対して、下水道は5~10年超過確率までと抑えられます。

 現在の行政組織では、管理者がそれぞれであり、内水氾濫を含めた水害(内水、洪水、高潮、津波)ハザードマップを提供している自治体は殆どありません。

 東京都管理河川(山の手中小河川)については内外水氾濫モデルを開発し浸水想定区域を提供しましたが、東海豪雨(台風性:時間最大114mm)を想定しましたが、いわゆるゲリラ豪雨などの短時間集中豪雨に対しては、より深刻な内水被害が想定されます。

 内水(下水道氾濫)を含む水害危険区域を想定した降雨に対して、またリアルタイムで表示する手法を考案しました。地域、地区防災に役立つよう、極めて安価で実装出来、地域でも簡易に運営、更新を行えるよう工夫をしています。

 

●地区防災計画【水害編】策定に

市民の要望による想定する規模、他地域の著名豪雨などによる地区内水害危険区域の把握を内水氾濫を含めた【浸りDAS】により把握して頂き、安全対策、【避難時水害ハザードマップ作製】などを用いて避難計画・避難訓練などを地区内の話し合いで定め、地区防災計画【水害編】を地域防災計画に規定、毎年更新し、次世代へと引き継いでいって頂きます。

 

 

 

●リアルタイム水害危険区域表示

 【浸りDAS】は、内水氾濫を主に、下水道や農業用排水路の(計画)能力を超える氾濫容量が地形的に低いところに湛水すると仮定し、河川外水氾濫は観測水位をもとに、破堤もしくは長時間内水が湛水(ポンプ故障など)した場合の水位として表示します。過去の著名豪雨などによる、水防災対策、避難訓練などにも用いることが出来ます。

●地域水防災統合情報システム

 【浸りDAS】含めて気象庁、国土交通省、川の防災情報、都道府県、市区町村などの多機関の水防災情報から地域に関する必要情報を選択しておき、1画面でストレスなく閲覧できるよう、地域(市区町村)毎にカスタマイズします。画面設計は市民のみなさま、市区町村行政の要望によります。地域災害対策室、自治会、自主防災組織などアクセスされるよう工夫します。